2012年10月31日水曜日

続々・古城山プロジェクト

山村づくり講座での学びを活かして、山県市で進めている古城山プロジェクト。


生態学の先生お三方にお願いして、古城山の植物や植生と立地について、現地でご指導いただきました。



調査当日はあいにくの雨。足元の悪い中、先生方ありがとうございました。




下山する頃には雲海も晴れて、絶景。




里山の自然という地域資産について、生態学の視点からもよく理解しておく必要があります。
地質や地形と植生とその立地、そして人為・里の暮らしの営みの関わりについて、里山の自然という資産が私たちに残されるに至るまでのストーリーを概観することができました。



古城山の自然がどのような里の暮らしの営みと関わって出来上がったのか。
生態学の知見と文化的側面を繋ぐため、地元の長老衆に、暮らしの智恵についての語りをお願いしました。








取り組みを進めるなかで、プロジェクトの流れも少し変わってきました。


山県市には、地域資源の再発見にとりくむグループ「山県のよさを見つけましょう会」(通称:「よさ」の会)があります。

会の代表の方とお話しするなかで、
市民協働での地域づくりの取り組みとして、古城山プロジェクトを進めていくのがよいのではないか…
との思いを共有することができました。


 
当初市教委が作成を予定していたセルフガイドも、地域住民のオーナーシップにより形になれば、より有意義です。

Yの課題研究テーマも、文化や暮らしの知恵を受け継ぎながら、地域づくりに取り組む仲間づくり…また仲間が増えました。

地域の再生においては、一足飛びに何かを新たに創る…というよりも、古きに学び、その跡を継ぐ準備をするなかで、地域の課題に寄り添っていく。その過程で自ずと仲間づくりが進んで、形や結果は後からついて来るのではないか…

取り組みを進めるうちに感じるようになってきた今日この頃です。

                    山村づくり講座2年 ヤマダ