エンジニア科1年「木材の伐採と搬出」の授業です。
この日は関市の百年公園でナラ枯れの伐採を行いました。
月曜日に降った雪がまだ地面に残り,足元が寒いなかでの作業でした。
今回伐倒するコナラですが,すべて山側に伐倒します。
伐倒木の支障にならないよう,伐倒方向にある木を先に片付けます。
ノコやナタを使っての作業です。
これまではスギやヒノキの間伐木が中心でしたが,今回は広葉樹です。
樹種にも寄りますが,広葉樹は重心が偏っていることが多く,重心と異なる方向に
倒す場合は牽引具が必要になります。
牽引具は,株の強度などを考慮して正しく設置する必要があります。
また引く時は,伐倒者とのコミュニケーションが大事になります。
牽引する人も緊張した面持ちです。
また広葉樹は裂けやすいという特性があるため,
裂けるのを防止する必要があります。
下の写真で,江崎先生が指をさしている箇所が裂け止めのワイヤです。
伐倒する人は,自分が目立てしたチェンソーを使っての作業です。
よく切れる人もいましたが,まったく切れず粉々の切り屑が出る人も…
今日の作業でいろいろなことを体を使って勉強しました。
・ 伐倒する前のお祈りの方法
・ ナタノコの使い方
・ 牽引具の使い方
・ 伐倒の仕方
次は演習林での伐採です。
今日学んだことを復習して,次の作業に活かしてもらいたいです。