エンジニア科・クリエーター科共通 「森林公共政策」
岐阜県の森林・林業にかかる施策を学ぶこの科目も、今日で第四回目です。
今回もゲストはお二人、お一人は岐阜県庁環境管理課温暖化対策係の寺倉課長補佐兼係長さ
んで、「岐阜県の地球温暖化対策」について。
もうお一人は岐阜県生活技術研究所の長谷川試験研究部長さんで、「生活技術研究所の役割、
木材産業に関わる技術開発と技術支援」と題して、講義して頂きました。
最初の寺倉さんからは、現在は途上国で二酸化炭素濃度が上昇したり、水質悪化や水資源の
悪化などによって、環境危機時計早まっている現状把握から始まり。
地球温暖化に拍車を掛ける①二酸化炭素、②メタンガス、③一酸化窒素、④ハイドロフルオロ
カーボン、⑤パープルオロカーボン、⑥六フッ化硫黄について、そして二酸化炭素濃度が280ppm
程度であったのが毎年2ppm程度上昇し、現在は400ppmにまで急激に上昇していること。
二酸化炭素排出量は中国が世界の24%を占め、次いでアメリカが17.7%を占めており、日本は
3.8%を占めている。
東海地方は明治以降、平均気温が1.1℃上昇していること。
では岐阜県ではどのようなことを実施しているのか?
岐阜県は平成21年3月に「岐阜県地球温暖化防止基本条例」を制定し、その後に「地球温暖化
対策実行計画」を立てている。
岐阜県では「清流の国づくり J-VER」を実施しており、イベントなどのでのPR活動も実施して
積極的に取り組んでいるそうです。
さて、二入目は、かつて私の同僚であった生活技術研究所の長谷川部長さん。
長谷川さんには、「生活技術研究所の役割、木材産業に関わる技術開発と技術支援」と題して、
お話し頂きました。
岐阜県内に於ける試験研究機関の概要から、研究所の研究内容やご自身の研究内容まで述べ
られ、(1)得意技術による技術支援活動、(2)幅広い情報発信、(3)科学技術振興・地域貢献
を実施していることも話されました。
今回は飛騨の家具のうち特に「椅子」を中心としたお話をして下さいました。
座り心地の良い椅子、接地圧など・・・・・さまざま。
岐阜県には木工産業の会社が約500社ありますが、椅子やテーブルの木工家具出荷量は
全国一位です。全国二位は愛知県。
岐阜県の飛騨からは、飛鳥~平安時代末期までの500年間に50000人ほどの匠が都の造営や
造寺に建築集団として加わってきました。
その匠の流れをくんだ飛騨の家具の特徴は、(1)曲げ木と(2)轆轤技術が支えている。
もともと家具は資源立地方の産業であり、ブナの家具は飛騨の資源から、またブナであったから
こその曲げ木でもあるのです。
家具のこと、これまた奥深い。
以上報告、ジリこと川尻秀樹でした。 寺倉さん、長谷川さん、有り難うございました。