クリエーター科1年共通科目「山里に聞く」 最終回の授業は、地域のみなさんに、学びの成果をお返しするための発表会です。
旗鉾地区の公民館に到着、大きくて立派な建物です。それもそのはず、元小学校だった建物です。
広い和室をお借りして、発表会の準備です。
地域のみなさんに、たくさんお集まりいただきました。
発表を控え、学生も緊張感が高まってきます。
第一部では、「旗鉾あるもの探し」で作成したマップを貼り出し、スライドショーで紹介しました。
第二部は、「旗鉾のミニ聞き書き」で聞いたお話から、心に響いたメッセージをまとめ、作品としてタイトルを付け、話し手さんにお返しし、その場でひとりづつ自分の作品を読み上げました。
5人の話し手さんにそれぞれ感想をうかがいました。 皆さん、喜んでくださったようです。
最後に全面的に受入れ協力していただきました、公民館長さんと慈雲寺住職さんから、講評をいただきました。
住職さんはこの活動は「ぜんざい」の塩だとおっしゃられました。ぜんざいはそのままで甘くて美味しいものですが、いつも食べているとその甘さに鈍感になってしまいます。時には塩をひと振りすると、本来の甘さにハット気づくことができるというお話しです。
旗鉾の良さ、魅力が日常に溶け込んでしまいがちな地域のみなさんが、アカデミーの活動を受け入れていただいたことで、地域本来の素晴らしさや、話し手さんのような暮らし名人が沢山、今も元気でこの地域で暮らしておられることの尊さに、あらためて気づいていただけたのではないでしょうか。
この評価をいただけたことが、授業の最大の成果であったことは言うまでもありません。
授業としてはここで終わりますが、後日談として、ある話し手さんから、聞き手の学生達に、一泊ご招待を頂いたとの情報もありますし、8月のお祭りにも誘っていただいておりますので、旗鉾のみなさんとは、今後もご縁が続きそうな予感がしています。
旗鉾の皆様、多大なるご理解とご協力をありがとうございました。
山村づくり講座 教員 原島幹典