2013年7月2日火曜日
ず~っと待つからいいんです!? ポッ・ホワワ~ン
「美濃の子供に身近な自然の素晴らしさを知ってもらいたい」
「インタープリター目指す学生の自然観察会実習現場が欲しい」
という二つの思いからはじまった美濃市生涯学習講座の子供向け連続講座、「いきものたんけんたい」の第二弾、ホタルの観察会を先月行ないました。
ホタル観察というと、夜暗くなってから出かけていくのが普通ですが、ここでは違います。
夕方に集まった20名の子供たちとお母さんたちは、ホタルの一生の話、意外な生態の説明をひととおり聞いたあと、近くの用水路にうつり、まだ明るいうちからホタルが出るのを待ちました。
明るいうちから待つんです。
夕暮れ時から暗くなるまでの間の30分は、昼の世界から 夜の世界へと変化するなかなかオモシロイ時間です。音も、風もガラッと変わるのが肌で感じられます。鳥がねぐらに帰り、コウモリが飛びはじめカエルたちが鳴き始めます。
すると、静かに待っていた子供たちの目の前の葉先で「ポワ~」と小さな光の点が大きくなって
そして「フワフワフワ~」っと飛び出す光景に遭遇。
子供たちは大歓声をあげていました。我がIPコースの学生、コマチこと佐藤君がこのときの様子の通信を書いてくれたので以下に紹介します。
(以下 「こまち」のIP講座ダイアリーより)
「美濃の自然を探しにいこう!(ホタル篇)」
前回紹介させていただいた生涯学習の「いきものたんけんたい」が再び開催されました。
今回観察の対象になったのは、清らかな水辺に住むホタルです。平日の夕方スタートにも関わらず、多くの小学生と保護者の方々に参加していただきました。周りが暗くなるなかアカデミー付近の小さな川辺にみんなで銀マットを敷き、ホタルが現れるのをじっと待ちかまえました。
すると川辺周辺の草の生い茂ったところから光の点がひらひらと。静かにその出現を待っていた子どもたちは見つけた途端、「ホタルいたー!」「こっちにもいるよー!」と歓声が挙がりました。
するとここで隣の水田からもホタルが現れました。実はこのホタル、それぞれ違う種類なんです。川辺から現れたのはゲンジボタルで、その多くは流水域に生息おり6月下旬までが成虫を確認できるピークといわれています。一方水田から現れたのはヘイケボタルで、水田や湿地に生息可能で7月初頭から成虫の姿が見られるとのことです。つまり今回は偶然にも、両方が確認できる観察場所と時期になったと考えられます。
観察会自体は子供たちにとても楽しんでもらえたと思います。これから更にその一歩先、生き物の暮らしやそれと美濃との関わりなどについても考えれれるよう改めてプログラムを工夫できればと思います。