ものづくり講座1年生の「手工具1」という授業では、木工の基本中の基本、ノミ、鉋を学びます。
6月から鉋の仕込み、箸の制作、まな板の制作をしてきているのですが、
どうも思うようにいかないようです。
現在はまな板制作で悪戦苦闘。
片面だけ機械で平面を出した板材から、もう片面の平面出し、
両側(木端)の平面出しと直角仕上げ、
そして両端を手鋸で切り落とし、その断面を鉋できれいに仕上げる。
一通り鉋が仕込まれ、使い方も体で覚えてしまえば1時間、2時間でできてしまうものですが、
初めて鉋を本格的に使う学生からしてみれば、なかなかの試練。
課題が出てから1か月近くたちますが、、
平面が出ない、
段差ができる、
逆目が立つ(繊維がはがされてぼこぼこと穴ができる)、
などなど、最初の平面出しのところで悪戦苦闘です。
でも、これらの問題の原因は、鉋台(鉋の木の部分)の調整がうまくできていないことが多いです。
まずはしっかり教科書通りに台を調整すること。それが基本です。
うまくいかない、と言っている学生の鉋を見ると、何かしら仕込みが甘いところがあります。
その一点一点を修正していくと、おのずと上手に削れるようになります。
道具そのものの仕込みがうまくいっていれば、あとは体の使い方。
体全体の動き、腕や指先の力の入れ具合などなど、
バランスよい身のこなしで鉋がけをするとすーっと削れるように。。
言葉で言うのは簡単ですが。
とはいえ、いつまでもやれるわけもなく、課題には期限があります。
あと1週間で、しっかりと一枚の板をきれいに仕上げてほしいと思います。