「森の通信簿」の試行
岐阜大学流域水文学研 究室の篠田成郎教授と岐阜県林政部による『森の通信簿』プロジェクト
この通信簿の試行に備えて、指導者の予行演習を実施しました。
場所は森林文化アカデミー演習林、集まったメンバーは岐阜大学、岐阜県林政課、森林整備課
「木の国・山の国県民会議」委員のみなさん、そして林業事業体のか方々です。
最初に篠田先生と森林整備課から、「森の通信簿」について、実施方法について説明を受けま
す。
調査地の設定方法や林分の測定法は、「森の健康診断」の手法を適用して実施ました。
斜面の傾斜角や樹高測定も実際にやってみて、こどもさんや一般の人にどう伝えたら良いか
を検討します。
土壌については、落葉層の量や腐植層の量、そして土壌生物についても調査です。
土壌生物は甲虫類の幼虫やミミズ、アリ類などが確認されました。
土壌については、雨水の浸透(透水)度を見るため、簡易の土壌円筒で土壌を採取し、水道水を
流してみる実験についても篠田先生から説明がありました。
「森の調査」が終了したら、次は「川の調査」です。
演習林の水を集める渓流で試行開始。
山の渓流は石れきが多い場所があり、そうした場所では水が地下を伏流するため、流量の測定
上では伏流水が疑われる場所は調査地として適さない。
渓流では、平水時の濁り具合、川底の堆積物、川の水かさ、川の流量などを測定します。
流量や流速の測定には、笹舟(ささぶね)をつくって流します。
今回も山川さんが作られた笹舟を、藤下さんが流してくれました。
最後に、今回の試行について、調査方法や調査項目、説明手法について再検討です。
みな真剣に討議し、次回には何をすべきかを洗い出ししたのです。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。