2014年1月30日木曜日

森づくり実習(秋冬作業)風景

エンジニア科1年生後期の「森づくり実習(秋冬作業)」も今回が最終回です。

山県市にある十五社神社の社叢林をお借りし、里山林として整備目的の実習をさせていただきました。
神官さんからは、境内、拝殿の周囲は、榊のや焚き木用薪の採取を継続したいことと、参詣された方に楽しんでいただけるよう、花や紅葉がみられるような明るい森に誘導したいというをご希望でした。




そこで、本来の自然植生について、それから人の利用が旺盛となり、逆に近年は利用が停滞し、今の林相に至る経緯等の説明をし、さらに、施主の希望に沿うために必要な施業は何か?という順番で考えてもらいました。







アカデミーで学ぶ意義は、指示通りに動ける労働者・技術者にとどまらず、自ら目的意識を持ち、自然の力をうまく取り入れた施業を提案し、実行できる現場技術者を目指すことです。 そのためには、森林の遷移、気候や利用による影響等を理解し、現場で自然のサインを読み解く眼力やセンスが求められます。少々ハードルが高い要求ですが、エンジニア科の学生たちに、ぜひとも目指してほしいと思います。


何はともあれ、社叢林に入る前に、神官さんのご指導を受け、お清めと、安全祈願をしました。






作業の種類ごとに3チームに分かれました。
枝打ちチーム




スギ・ヒノキの間伐チーム



広葉樹林整備チームです

 
 



短時間の作業でしたが、施業を終えた林は、見違えるように明るくなりました。
神官さんからは、とてもよろこんでいただきました。

以上原島が報告しました。