2014年2月4日火曜日

1年間の集大成「商品化と教材化」!!

ものづくり講座の1年生は「商品化と教材化」という授業を1年生の最後に受講します。これは、1年間かけて学んできたことを生かして、一つクオリティの高い商品をつくる、もしくは、木育の講座に使えるような教材を開発するという授業です。もはや「業を授かる」ではなく「業で生み出す」時間ですね。


授業の進め方はこうです。
0. デザイン手法の講義
12月末に現役のプロダクトデザイナーをお招きし、その手法を学びます。

1. 初回プレゼン
1月の初日にどんなものをつくろうとしているかをプレゼンします。
ものの背景やニーズなど、そしてこれからどんな調査をしていくのか発表します。
それに対して教員から様々な意見、アドバイス、時には厳しいコメントが飛び出します。

2. 調査
1月の間、学生それぞれ、各地に飛び回り、ものの歴史、産地、デザイン、市場などさまざまな調査をします。

3. 調査研究報告&プレゼン
1月末に調査結果を踏まえ、最終的にどんなものをつくろうとしているのかプレゼンをします。その際には、ある程度のストーリーやデザイン、制作方法などをわかりやすく伝えることが求められます。中には合格できずに再プレゼンとなる学生も出ます。


4. 試作&試作プレゼン
3のプレゼンでGOが出た学生は、試作を開始します。原価計算もしたうえで、材料の選択、工程の簡略化・効率化も含め試作を繰り返し、クオリティを高めていきます。教員と相談しながら工程の確認をしたり、時にはダメ出しを食らったりしながら進めます。
最終的に出来上がった試作品をもって再度プレゼンに挑みます。ここでは量産の合否が下る最終的なプレゼン。教員陣は非常に厳しい目で審査します。
このタイミングで、モノのクオリティが出せていない場合、作る物自体の変更を余儀なくされるケースもあります。


5. 制作
試作プレゼンでGOが出た学生は、2月中に4日間の制作日が与えられます。事前に決めた数量を4日間で完成させることが求められます。

6. 最終プレゼン
商品として完成させたものをどのようにPRするかを含め、最終的なプレゼンを行います。

7. 合同展示会での販売
最終プレゼンで合格したものは、3月の森林文化アカデミー展示会で販売されます。

と、ながなが説明しましたが、つまり、商品と売り出すために厳しいチェックを受けながらクオリティを上げていき、すべてのチェックを通ったものがお客さんの手に渡るのです。そこまで時間をかけたものでも、もしかしたらまったく手にとってもらえないかもしれません。それもリアルな学びとなります。


そして、今、1年生のみんなは試作まっただ中!
各々、自分のプロダクトのクオリティを上げるのに必死です。 試作してみて初めて気づく細かいディテール。そういったところもしっかり作りこんでいく必要があります。

さぁ、今週金曜日が試作プレゼンです。あと2日間、最後の追い込みでどんなものが出てくるか楽しみです。

というわけで、みなさん3月の森林文化アカデミー展示会 「クラモリ展」、ものづくり講座1年生がつくるプロダクトにご期待ください!!
(学生に対してプレッシャーを与えるためのブログ記事でした^^)


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暮らしに森を 「クラモリ展」
日時 2013年3月7日(金)、8日(土)、9日(日)
時間 10:00〜17:00(9日は10:00〜16:00)
場所 岐阜県美濃市泉町1880-1 「美濃・紙の芸術村工房」

WEB: http://cr13tenji.wix.com/kuramori
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