1回目は、篠山市で実践されている事例を見て、夢を描き、イメージを膨らませていましたが、今回から実物件を対象に、具体的なプランニングがスタートします。
猛暑日の中、参加者の方と対象となる建物と地域を見て回りました。
今回のテーマは「紙郷の里 事業プランニング」です。紙漉き職人の里の美濃市蕨生(わらび)地区の築100年近い古民家を核に地域活性を考えます。
美濃市の伝統文化である美濃和紙がキーワードになります。
初日の午前中は、「うだつの上がる街並み」の視察です。伝建地区に指定された趣きのある街並みですが、蕨生からやってくる美濃和紙の紙問屋で栄えました。
すでに観光地として定着していますが、滞在時間は比較的短く、今回計画する蕨生の活性化によって、相乗効果でさらなる発展を期待できます。
午後からは、いよいよ、課題の物件である建物を調査。篠山から講師の金野さんも合流していただき、目利きを一緒にしていきます。
周辺の町並み調査の段階では、さらに、町並みでボランティアガイドをされている対象建物のお隣の方にも一緒に周っていただきました。さすがに、話もうまく、地区の歴史や風土にも詳しく、非常に参考になりました。こんな方がいらっしゃる蕨生地区の可能性を感じました。
周辺を周っていて気になるのが、蕨生地区の真ん中にある島のような、その名も「中山(大使山)」。
手ごろな大きさが、何とか活用できないか興味をひきました。その下にある廃校になった中学校を含め、地域のポテンシャルを意識しました。
2日目の朝は、参加者の皆さん、岐阜のモーニング文化を体感して、金野さんの実践セミナー。
考えるべき要素をきれいに整理して、示していただきました。やはり、建物だけでなく、地域コミュニティ、人の3つが合わさって計画が成功します。
セミナーの最後には、金野さんの実際のプレゼンも見せていただきました。これで、今回の成果のイメージが伝わってきました。
午後からは、3つのグループに分かれて、具体の計画に入っていきます。
食文化や生活文化をどのようにとらえるか。人や地域のポテンシャルは。建物の活かし方は。などなど、活発な議論の末、各グループの中間発表です。
個性的なプレゼンで、アイデアが止まらないといった発表になりました。
3回目は9月に予定されていますが、オプションで調査の企画も立ててみました。
8月に3回、さらなる地域調査、9月には建物の詳細調査を加え、より事業プランを現実的なものに仕上げていきます。
11月の最終発表会に向けて、各グループで活動していきます。