2014年7月11日金曜日

ポスターフレームに挑戦

ものづくり講座1年生の木工機械の授業は続きます。先日レタートレーが完成しましたが、次に挑戦するのは額縁。例年写真立てサイズやA4サイズを課題としてやりますが、今年はポスターフレームにすることにしました。

この額縁の課題での目的は、留め加工、かんざしによる補強などのテクニックの習得と材料の適性を知ることです。額縁は狂って中に納まるものが収まらなくなったら終わりです。どういう材料をどのように使えば狂わない、もしくは狂いにくいのか、その特性を見極めて使わないといけません。

額縁では、繊維が途中で切れることなくまっすぐで、柾目のが適しています。もちろん節などもあってはいけません。今回は特に、細身のフレームをつくる予定なので、しっかり選んでおかないとあとで大変なことになります。材料庫にある木材からどれを選び、どのように木取りをすればそのようになるのか考えてから製作を始めます。



そして、うまく木取れたらあとはいかに精度よく加工するか。そのため必要なセッティングなどを試しながら加工していきます。今回は、板羽根をつかった方法で試みました。




また、まだノギスや直尺などの扱いにもなれていないので、図るたびに数値が違ったり、人によって数値が違ったり。。。この部分を計るときは、こういう使い方が正確に読み取れるよ、とかそれぞれの箇所で説明を加えていきます。



 さて、あれこれ進めてきた部材の加工が終わり、枠状に組み立てます。ここでもちょっとしたコツできれいに、そして効率よく組めたりします。ものが大きいのでしっかり丁寧にいきましょう。



ここまで丸2日間。まだまだ機械を使い始めた1年生にしてはまずまずです。この続きは夏休みが明けたら。夏休みをはさんでしまうので完成は先ですが、今から楽しみです。