森林文化アカデミーのJIRIです。今日も今日とて林業架線のためのワイヤースプライスを中心と
した授業です。
最初に、これまで実践してきた索張りやワイヤーの取り扱いについてのテスト。それが終了して
から、ワイヤーロープの「変形割差し」の練習です。
ただし、実習の前に一言、江崎先生から注意事項、「昨日の実習地で切ったワイヤー素線が何
本か落ちていた。しっかり掃除して、きれいな仕事を心がけなければ、次の仕事はない。そう肝
に命じて作業に当たるように」と言われた。まったくその通り。
さて、江崎さんが学生に問いました。「台付けとスリングの違い知ってますか?」、学生無言!
台付けワイヤーは滑車などを「固定」するもの、スリングワイヤーは「荷掛け」に用いるもの。
A.台付け B.荷掛け
①巻差し OK NG(但し、2点吊り以上ならOK)
②カゴ差し OK OK(但し、スイベルを使用する必要がある)
③変形割差し OK OK
ワイヤーロープはフレミッシュすれば強度は65%程度となり、変形割差しをきれいに作れば85%
程度となる。
今回は本差し4回、半差し2回として作成することとしました。
ワイヤーストランドのどこをシノですくい取るのか? 差す時はワイヤーを必ず左に回す。
Eye(輪っか)の大きさはワイヤー直径の20倍以上とする。
一回差したら、ハンマーできれいに叩く。 叩くポイントはワイヤーの高低いを均一に、直線状に
叩くこと。
一回叩いたら、ワイヤーの反対面を均一に叩くこと。
作った Eye にシャックルを掛ける場合、教科書ではシャックルのピン側に親ワイヤー、U側に
子ワイヤー(Eye側)。 そして、ピンは上側から下側に向けて入れる。これは基本だね!
でも現場では、シャックルのピン側に子ワイヤー(Eye側)、U側に親ワイヤーを通す。
ワイヤーが切れる場所はどこか? それを考えて、丁寧にハンマーで叩く。
切れるところは、①Eyeの先端、②スプライスの差し始め位置、③スプライスの差し終わり位置。
廃棄の目安は、①断線(素線の10%)、②摩耗(7%)
変形割差しでは一般的に、半差しのヒゲが一方向に一列に並ぶ。下の写真の「上側」、もしも
半差しのヒゲがロープに対して左右に出る(下の写真の「下側」)と、作業上も不都合が多くなる。
今回の変形割差しを最もきれいに仕上げた細江くんと内木くん。器用に美しいスプライスをつくり
ました。
多くの学生も彼らに続けと、一生懸命にスプライスに挑戦しました。
最後に「ショート・スプライス」、左から「カゴ差し」、「巻き差し」、「2本接ぎ」の3種類。
皆さんなら、どのショート・スプライスを行いますか?
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。
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