2014年11月20日木曜日

GISで重要なのは機材か、ソフトか、それを使いこなす人材か?

森林GISの基本と森林組合での森林GIS利用を学ぶ


 クリエーター科林業再生講座1年生、今日は終日、森林GISに関する学びです。
午前中はJIRIが情報処理室で、GISとか何か。どのような利用方法があるのか?
 
 GISを使う上で、重要なのは「機材か、ソフトか、使いこなす人材なのか」を講義、そして「岐阜県域統合型GIS」を利用して、地質や断層、危険区域、集約化のための森林情報などを各自が演習
しました。
 
 午後からは、郡上森林組合へお邪魔し、原雅人さんから、森林組合が利用する森林GISにつて
指導して頂きました。
 

 郡上森林組合は平成16年に7町村の森林組合が合併した広域組合で、今年の夏現在、技術
職員58名、専門技術職員4名、職員30名、その他含め、全員で95名ほどの組織です。

 平成24年以降の間伐は大幅に搬出間伐(利用間伐)にシフトし、間伐面積は減少したが相当量
の木材利用に貢献しています。


 郡上森林組合では3種類のGISソフトを利用している。
  ①FALCON社の森林管理用ソフト、②Arc GIS、③ジツタのASSIST

 利用目的は①施業集約化のための資料づくり、②間伐履歴の管理、③作業路計画・搬出計画
作成、④測量データの作図・補助金申請、⑤境界データの管理。


 郡上森林組合では17万6000ヵ所の小班について長期施業受委託契約を結び、そのデータを
管理するためGISを利用している。


 GISデータを利用して、地域担当や施業プランナー、路網整備課、経営計画課などが事業計画
を立てる。

 岐阜県の「森林経営計画実行監理システム」への入力にもGISデータが活用される。


 最後に、郡上森林組合で実際に使用しているGPSデータローガやレーザーレンジファインダー
などを手に、利用上の注意事項や利点を教えてもらう。

 値段が高ければ良いのではない。使い方によって利点が違う。どのように使うのが良く、その
データをいかに加工し、業務に活かすか。


 学生からは、「これほどGISを業務に使いこなしている森林組合があるなんて・・・」という感想
が聞かれる内容だったのです。

以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。