エンジニア科1年生の「森づくり実習」、今日は関市洞戸のヒノキ林で枝打ち実習です。
現場へ行く前に、JIRIから「関ヶ原町今須のぶり縄」のかけ方、登り方について説明をしました。
材料や縄のかけ方は地域まちまちですが、今須ではどのように利用しているのかを理解して
もらいました。
洞戸の現場に到着して、準備体操が終われば、本日の木登り方法を習う。
原島先生がぶり縄の復習、ラダーの復習、河野式登降器、そして与作での木登りを説明。
どの手法もとにかく安全第一、だから安全帯を使うこと。そしてその安全帯の取り扱い方法を
しっかり学びます。
ここのヒノキは枝打ちが遅れており、枝の基部が少しくぼんでいます。 相当、うまく枝打ちした
つもりでも樹皮が巻き込んで「死節」になってしまう可能性も大きいです。
河合君は与作での木登りに挑戦。 脚とサドル部分を尺取り虫の要領で上下左右させて、
目的の枝に向かっていきます。
こちらは両手もはずせて、安心して枝打ちに集中できます。
柴田君は河野式登降器の取り扱い方法、足にはめたチェーン伸縮の操作方法を原島先生
から再指導を受けて、スイスイと登っていきました。
柴田君も樹上では安心して枝打ちに集中していました。 河野式も操作に慣れれば快適なの
ですが、柴田君のお気に入りは、ぶり縄での木登りでした。
女性の伊藤さんはぶり縄を三段つけて地上5mほどにあがって枝打ち作業。
さすがにこの高さでは安全帯無しでは不安。 安全帯と足の裏に全体重をかけると、安定した
ポジショニングがとれました。
それど、「きゃーきゃー」言いながら、なんとか枝打ちを完了したのです。
学生達はぶり縄派が結構多く、みな軽快に樹上に登り、手鋸で枝打ちをこなしたのです。
なお、今回でエンジニア科1年生の「森づくり実習」は終了です。 保育技術の一部しか経験
していませんが、今後はより一層の実習に励んで、約一年後には将来の職場で恥じぬような
基礎技術を身につけてもらえればと考えています。
最後に、河合くんは自分で打ったヒノキの枝をベッドに、一休み。
ヒノキの香りに包まれて、安らかに眠るかと思うきや、すぐさま飛び起きて、枝打ちを続け
たのです。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。