クリエーター科林業再生講座の『木材の販売戦略』、今回は膳2回を受けてのおさらいと、何が
販売戦略になるのかを探ります。
今回は県産材流通課の中通さんを講師に、デスクワークです。
木材の販売を考えるとき、「川上の自己都合で」または「川下の自己都合で」流通に支障を来す
ことが多いが、ものによっては半年以上前から予測できることもある。
例えば、現在の合板の生産調整。
これは消費税増税によって、若い世代の消費が冷え込むことが予測されていた。よって、
新規の住宅購入が目減りして、住宅着工数が減少し、それに伴い合板需要が減少することも
当然予期できたはず。
合板に関して言えば、安価な住宅の着工数は減少しているが高級住宅は現状維持、また
大型公共事業は現在も発注が多い。加えて、大口のリフォームも今のところ順調で、あおりを
受けていない。
さぁ、ここで『木材を売る』ことを再検討。
消費の三要素(N:Needs、W:Want's、S:Story)、特にStoryで差が出る。
QCDのうち、木材販売の課題として重要なのはQとD、とくにDが重要。
もしも同業者の近くでお店を始めるとして、神様に何か一つお願いをするとしたら、
【学生の回答は】 ①目玉商品が欲しい
②リピーターが欲しい
③可愛い店員さんが欲しい
④同業者との協働イベント開催・・・・・などの案が出てきました。
では、【AC Saw Mill】というアカデミーの木材販売会社がアカデミーの木材を販売するとしたら、
何が売り込めるか?
・演習林は自社有林として考え、手入れが行き届いている。
・販売の主力は「ヒノキの柱・梁桁材」として
①強みと弱みをポストイットに書き出す。消費者へのアピールも重視。
さて、今回はここまで。
次回は明後日です。最終的にどのような販売戦略ができあがるか楽しみです。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。