2014年7月16日水曜日

せんせい もっと遊びましょ!


先月に引き続き、今月も県内の特別支援学級で活躍する新任の先生を
対象とした初任研修をアカデミーを会場に担当させていただきました。

今回は、美濃、東濃、飛騨地区の先生30名が参加者です。

テーマは、「たのしく、たがいに、体験から」


体験的に学ぶとはどういうことかを、「体験」してもらう1日でした。
だから、座学も、講師が一方的にしゃべることも、最初のオリエンテーション以外は
ありません。すべてが体験を通して感じて理解してもらうようにしてあります。


まずは、この研修会を皆さんにどんな気持ちで参加してもらいたいかについてを
「体験的に」伝えるために、「ヘリウムスティック」をやりました。
フラフープを今回の研修会に見立ててそれを皆の力で無事に地面に置いてもらうのが
最初の課題です。

互いにコミュニケーションをとったり、他人の意見に耳を傾けたり、何か変化や問題に
気づいたら声を上げたり、互いの意見を出し合ったり、だれかがリーダーシップをとったり。。。

 研修会というと、ついつい講師が一方的に受講生に何かを伝えがちですが大抵そういう学びはすぐに忘れられてしまいます。授業もそうです。いかにしゃべったり、見せたりして伝えるのではなく、体験してもらったり、発見してもらうことで理解してもらえるかが重要になってきます。受講生全員が受け身ではなく主体的にかかわることではじめてよいものになっていきます。


その後は、葉っぱを使ったプログラムや、メッセージスティック、自然の絵の具など
身近な自然物でもちょっとしたアイデアで素敵な教材になるということを体験してもらいました。


途中、マイマイガの幼虫がいたので、リレーをすることに!? みな「きゃ〜きゃ〜」大興奮。でもこうして実際に手の上を歩いてもらうことで、イモムシのことを、見た目だけではなく全体的に感じることができます。そしてそこからいろんな発見や視点の転換が生まれます。中には、前の足(爪状になってる足)と、後ろのあし(吸盤状になってる)との違いを体感的に気づいた人もいました。


午後は、散歩をしながら「みる」「さわる」「遊ぶ」「集める」「感じる」など様々な切り口で身近な自然物を用いて遊び、最後は川の中を裸足で探検。
足の裏で自然や森を感じてもらいました。


感想では、「身近なところにもたくさんオモシロいことがあるんですね」とか
「ついつい部屋の中で教えてしまいがちですが、こんなに簡単にオモシロいことが出来るることを知ったので、子どもたちを連れて積極的に外に出ようと思います」などのコメントをいただきました。


ねらいどおり「体験を通してこちらのメッセージが伝わった」ようです。
よかったよかった。

せんせい、もっともっと森で、道ばたで、田んぼで、川で、遊んでください。
きっとすてきな教材が隠れてますよ!

そしてそれをうまく調理できるかどうかは、先生のあたまがどれだけ「ぐにゃぐにゃ」かにかかってます。だから、そのためにも たくさんたくさん、遊んでくださいね、せんせい!


自然体験活動指導者
インタープリター養成コース
なんちゃってせんせい
萩原 ナバ 裕作