10月15日の「山村活性化事例研究」の授業で、飛騨市古川町を訪ねました。古川町には、飛騨里山オフィス事業やインバウンド・ツーリズムを行う企業があります。前半は、(株)柳組の竹川恒平さんに、飛騨里山オフィス事業についてのお話を頂きながら、物件を見学させて貰いました。
物件1件目は、数河(すごう)地域に建つ古民家「源七」です。周囲は緑豊かで自然が多く、落ち着いた雰囲気。建物は老舗旅館が活用していたもので、風格を感じました。玄関を入ると右手に厨房、左手に囲炉裏が2箇所と、奥にオフィススペースがあり、電気系統が完備されていました。
玄関をまっすぐ進むと階段があります。2階には洒落た作りの客室が数部屋と、小会議室がありました。この物件は1棟貸しなので、ある程度人数がまとまった客が利用するそうです。フリーランスで仕事をされる方や、プロジェクトが組まれた時の関係者が利用する事が多いとか。冬場の貸し出しは行っていません。積雪は多い時には2mに達する事があるそうです。
2件目は、古川の古い町並みの中にある「末広の家」です。下の写真は入り口を外から撮ったものです。周囲の家々の入り口は道路すぐにあるのに対し、この建物は入り口が奥まっていて目を引きました。
この物件も元々空き家でした。家屋の保持に困っていた家主の方から借り受け、サブリースの形で運用しています。街中にある事もあり、稼働率が良いと伺いました。また、お客が中長期滞在するので、周囲の店の客入りがよくなったそうです。競合が起きる事もないようで、なかなかうまいシステムだと感じました。
後半は(株)美ら地球を訪ね、取締役の山田慈芳(しほ)さんからインバウンド・ツーリズム戦略についてのお話を頂きました。