基本的な条件をクリアしさえすれば、研究テーマは自分で自由に決めることができます。
7月7日には、クリエーター科の中間報告会が開かれ、それぞれの研究について、プレゼンと質疑応答がされた後、全学生全教員から、発表者一人一人に対して、感想や助言等を記入したコメントシートが渡されました。発表者は、とかく自分の思いや価値基準できちんと説明すれば通じるものと思い込みがちですが、なかなか思うようには伝わらない現実や、多様な感じ方や考え方を知ることになったはずです。
そこで、今回の課題研究ゼミでは、4人の小グループによる振り返りの機会を設け、指導担当以外の教員も同席し、コメントシートより丁寧に、意見や助言をもらえるよう配慮しました。
報告会前には意識できなかったことが、他者から意見をもらうことで意識できるようになりました。特に専門性の高いテーマの研究ではわかりやすさが求められ、自己実現志向の強い研究ではより社会性が問われる等、自己中心的な説明から、他者に理解してもらおうとする姿勢が伝わってきます。これは、発表に限らず、物事を進めてゆく上でとても大切な視点です。
夏休みをはさみ、9月初めに報告会が予定されており、その直後に再びこのゼミが予定されています。
次回までにどのような展開や進展があるのか、はたまたどんな課題・問題にぶつかるのか、見守ってゆきたいと思います。
報告者
教務委員会 課題研究ゼミ担当 原島