2011年10月6日木曜日

「山村再生研究会」in岩手県滝沢村に参加してきました

10月1日~2日、岩手県滝沢村の岩手大学演習林内で開催された「山村再生研究会」第1回セミナーに教員研究の一環として参加してきました。林野庁の「山村再生総合対策事業(山村再生プロジェクト/平成20~22年度)の研究成果や活動ネットワークを継承して、同事業に関わった有志メンバーが立ち上げた自主プロジェクトです。


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初日は、法政大学の白井信雄先生の「森と人を活かす山村再生~山村マーケティング調査と取り組み事例に学ぶ」という基調講演の後、全員参加で山村再生のためのアイデア出しを行った後、3テーマに絞ってディスカッションを行いました。テーマは「山村再生の目的とは」/「これからの山村の仕事づくり」/「山村と都市をつなげるには」。どれも簡単に結論の出る課題ではありませんが、さまざまな分野の研究者、東北から沖縄までの森林組合スタッフ、都市のマーケティング機関、林野庁の政策担当者など多彩な顔ぶれの議論の中で、これからの山村再生を示唆するヒントが見えていたように思いました。熱い議論は夜の懇親会まで続きました。


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2日目は、岩手大学の山本信次先生から滝沢演習林を歩きながら「地域性を踏まえた森林管理とその利用」について野外講義を受けました。東北・岩手県の気候地形の特性と、歴史的に人の働きかけによって特徴ある生態系が生まれた背景を踏まえて、科学性と歴史性をふまえた森林管理・地域づくりの目標設定や意思決定のあり方について、分かりやすくお話いただきました。

森林文化アカデミーでも今年度から「山村づくり講座」がスタートしました。これまで地域林業研究会、里山研究会、インタープリテーション・環境教育研究会で積み重ねられてきた「地域づくり系」授業の遺産を引き継ぎながら、中山間地域再生に向けた多様なプロジェクトの企画運営、限界集落問題の調査研究や人的支援など、アカデミーに期待される役割は沢山あります。全国的なネットワークや県庁事業とも連携しながら、これからの時代に必要とされる新しいカリキュラムを創っていきたいと思います。 (記:嵯峨創平)



2011年10月4日火曜日

樹木医補のための 造園土木での 「土壌学」 講義と実習

岐阜県立森林文化アカデミーでの取得資格の一つ、「樹木医補」

この樹木医補のための 「造園土木」として、今日は「土壌学」の講義と実習を行いました。

講師は樹木医でもあるジリこと、川尻です。受講生はクリエーター科とエンジニア科の7名の若き精鋭たち。

午前中は、森林土壌や緑化地の土壌について、3時間の講義を受講してもらいました。
午後からは
(1)埋め立て地で填圧された造成土壌
(2)盛り土法面の土壌
(3)有機質が豊富で根系の発達した森林土壌
(4)有機質が乏しく根系があまり発達していない土壌
について、「土壌断面調査」をしました。


最初に(1)埋め立て地で填圧された造成土壌です。
この土壌は想像以上に堅く。剣スコで思いっきり踏み込んでも2cmしか掘れない。唐鍬でも数センチしか掘削できない。
非常に堅く、乾燥した土壌でした。同じ場所にはケヤキやトチノキ、クスノキ、ホオノキが植えられていますが、順調に成長しているのは植栽木ではなく実生発生したアカマツです。とくに水分要求度の高いトチノキの生長は悪く、現場の土壌には植物の根系はほとんど見られません。下の方には廃棄物らしき青い残渣物質が堆積していました。

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次に、そこから30mほど離れた(2)盛り土法面の土壌を掘ってみます。ここはもともとの地山に土砂を盛った場所です。こんどは簡単に掘れます。
吹きつけ緑化された草地ですが、造成後12年ほどで表層土が少し腐植が入り込んで、黒くなってきています。土壌全体は赤土です。

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次は、この盛り土法面から10m横の(3)有機質が豊富で根系の発達した森林土壌です。コナラやリョウブ、ヒサカキの生えた林では土壌は柔らかいのですが、根系が多くなかなか掘れません。
根を唐鍬や剪定鋏で切りながら約30cm掘りました。森林土壌はA0層、A層、B層と層位がはっきり見分けられます。
白黒のスケールは10cmごとに色分けされています。良い土壌では土壌は柔らかいが、根系が多くて土壌断面を採るのが大変なことが分かります。

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最後に、森のコテージ下のツブラジイのある斜面で(4)有機質が乏しく根系があまり発達していない土壌を調査しました。
ここは土が粘って、なかなか掘れません。根系は前の土壌断面ほどありません。周辺にはツブラジイ、リョウブ、サカキが生えていますが、土壌に湿り気や堅さが違います。
今回は深さ50cmの土壌断面を掘って、層位区分をA0層、A1層、A2層、B1層、B2層と分けました。それぞれについて、「土性」や「水湿状態」、「土壌構造」、「土色」を調べます。
「土性」は土壌に砂が多いか年度が多いか。ここの土壌は「微砂質壌土と埴質壌土、埴質土」でした。
「水湿状態」は土壌を親指と人差し指でつぶして、水分の状態を見ます。ここの土壌は指に湿り気を感じる「潤」ばかりでした。
「土壌構造」「粒状と塊状」でした。

最後に「土色」を土色帖で判定します。ここの褐色森林土壌は、7.5YRか10YRの色合いです。
色見本と併せて 10YR6/8とか、7.5YR4/6とか判定しました。

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さて、今日の午後はヤブ蚊と戦いながらの土壌断面調査、みなさんご苦労様でした。本当に良い土壌はどうなっているのか。それを知れば、自ずと緑化地の土壌改良はどうすべきかが分かります。

これからも樹木の成長ににとって大切な「土壌」、もっと勉強して行きましょう。

報告 ジリこと 川尻秀樹 でした。

こんなん咲いてました85

すっかり秋になって、お彼岸は過ぎましたが、燃えるように真っ赤な
ヒガンバナの花が一面に咲く季節になりました。そんな季節ですが、
あえて今回は地味な花をご紹介したいと思います。

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地味とはいいながら、一面に咲き誇る様子は高山のお花畑か、もしく
はどこかのお庭に植えられたお花畑か(?)といった風情です。とこ
ろが生えている場所をもう少し別の角度から遠目にみると、こんな感
になります。

お花畑というよりは、道路際の道ばたに雑草のように生えていますね。
これはニラです。普段葉っぱはよく目にしますが、ちゃんと花が咲く
まで育てると、思いの外清楚な花をつけるものだと感心します。

よくよく見ると、よその家の道とお庭のほんのわずかな隙間からも生
えています。健気ですね。

一度目にすると、ニラが気になってしかたありません。食べられる植
物が道ばたに生えているだけで、ワクワクしますが、この雑草のよう
な生え方を見ていると、この植物の出自も気になります。図鑑によれ
ば、900年前から日本では栽培されており、全国に自生するが、日本
では真の自生かどうか疑わしいとあります。東アジアの原産だそうです。

前川文夫先生の「史前帰化植物」のリストにはあがっていませんが、
古くから日本に伝わったものが、人の暮らしのまわりに広がって住み
着いたと想像すると面白いと思います。

排気ガスをかぶった道路際のニラはともかく、田んぼの畦畔斜面にか
たまって生えているニラはとてもおいしそうです。このような「ノラ
ニラ」を見つけたらぜひ葉をちぎって匂いを楽しんでみてください。

2011年10月3日月曜日

ようこそ先輩 パート2

先日、京都市にある都市型の環境教育施設「京(みやこ)エコロジーセンター」の
方々がアカデミーに、都市型環境教育施設の活動報告をしに来てくださいました。
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近年、環境教育施設建設ラッシュとも言われている韓国や中国の視察団が絶え
ないほど注目されている京エコロジーセンター、その施設で働く20名ものスタッフ
を切り盛りしているのは、我がアカデミーのエンジニア科1期生の岩松洋さん!

ガッツを認められてアカデミーに入学した時のお話や、現在の仕事内容や課題、
アカデミーで得た知識や技術を今の仕事にどう生かしているのかなど、たくさんの
お話しを伺うことができ、我々後輩としては、とても刺激的で実りの多い時間となりました。

レクチャー後は、久しぶりに訪れた母校を歩いて周りながら「懐かしいな~」を連呼
する岩松さん、思い出のつまった本当に素敵な学校なんですね。
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京エコロジーセンターとの共同プロジェクトにもなりそうな話も浮上。OBの現場で
アカデミー生が関わっていけたら素敵ですね。社会とも先輩ともつながっている
森林文化アカデミー、大先輩の皆さん今後ともよろしくお願いいたします。

��クリエータ科2年、西岡里子 談)


2011年10月2日日曜日

チェンソー入門講座:目立てとカッティング

刈払い機とチェンソーの安全な取り扱いを身につけるための授業が終了しました。
一日目は刈払い機についての講義と実技を、二日目半日はチェンソーについての講義、3日目はチェンソーのメンテナンスとエンジンの始動停止、そして4日目はカッティングの基礎と目立てを学びました。

まずは講義からスタート
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カッティングのデモンストレーションです

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カッティングの練習です

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目立てに挑戦です。

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目立て後に切れ味を確認して終了しました。

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                              by 原島

建て方3日目(自力建設2011:森のインターチェンジ)

さて3日目スタートです。

昨日の残りの1架構をかけるところからはじめます。
地上から2Mのぐらつく足場でなんとか梁をかけます。
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こちらはいつも現場の前線で作業される木匠塾I学長。
御年60を超えてらっしゃるとのことですが、私は信じていません。

指導員のT先生も、高い高い屋根の上でひょいひょい作業されていきます。
「俺はサルだから」との本人の談ですが、もはやむしろ仙人なのではというもっぱらのうわさ。
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私達も負けていられません!


架構がかけ終わると、次は垂木です。
上と下と息を合わせてほいさほいさと材を上げていきます。
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それらをずらずらーっと並べ、止めていきます。
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木匠塾の人たちと一緒に屋根の上で作業するのはわれらが棟梁。
表情が真剣です。
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こんな風に写真を取るほどの余裕も見せます。
思わず雄たけび(?)も出るほど。
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連日の活躍でお疲れのようです。笑

でもまだまだがんばります!
大工志望のアカデミー2年生N川くんも高いところでがんばってくださいます。
お手伝いありがとう!
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並べた垂木は一気に切り落として先をおとします。
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見ていて気持ちいい!



さて地上組も負けてられません。


小さい仕事ですが、大事な仕事。
足元は私達に任せてください!
手伝ってくれたTさんとTさん、ありがとう!
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こんな風に木目をあわせて埋め木しました。
隙間も空いていますが、そこはご愛嬌。笑
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他にもほぞを切ったりしました、こまごましたところも(粗には目を瞑って)見ていただけたらなぁと思います(^^)


そして!
その一方、スタジオの先輩方が明日の上棟式でまく餅の準備をしてくださいました!
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本当にたくさんの方に手を貸していただけてはじめて、この自力建設は形になっていっているのだなぁと実感。

このお餅はお昼のおやつに少しお先にいただきました。
おいしかったぁ!
明日、たくさんの人が餅を拾いに来てくれるといいなぁ・・・。


さて。本日の作業はここまで。
垂木が半分かかりました!
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明日の上棟式にはなんとか間に合わせないと!


夜は、木匠塾の方々との懇親会。
先輩方が作ってくださった美味しい料理といただいたお酒で大盛り上がりっ!
明日に向けてたっぷり英気を養いました(^^)

そしてこの日、夜遅くまで祝詞を唱える棟梁の姿が目撃されたとか・・・。
上棟式に向け、みんながんばります!



記:この記事、一度完成した下書きが全部消えてしまった、山本。(木造建築講座1年)

2011年10月1日土曜日

メンテナンス講習三日目【長野林大交流授業】

交流授業の最終日です。

今日はプロセッサの作業機のメンテナンスです。
まずは安全点検から始まりました。作動油の漏れ,ボルト,計測器の作動等のチェックを行いました。

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ひととおり点検が終わると,枝払い用カッターとソーチェーンの目立てを行いました。
枝払い用カッターは,砥石で丁寧に研いでいきます。

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電動のグラインダーを使用することもできますが,
摩擦熱で温度が上がりすぎると刃先の鋼が弱くなってしまうため,
砥石で研ぐ方が確実とのことです。

続いて,ソーチェーンの目立てです。

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普段使用しているチェンソーは,4.0mmや4.8mmのヤスリを用いることが多いですが,
今回プロセッサで使用しているソーチェーンは,5.5mmのヤスリを用います。

実習を通して,3台の機械のメンテナンスを行いましたが,
いずれも適切な時期に,適切な方法でメンテナンスを行うことが作業時の安全につながり,
機械を長持ちさせる秘訣だということがよく分かりました。

研修は午前で終了し,午後からは修了式を行いました。
一人ずつオペレータ研修の修了書が授与されました。

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今日で長野林大との交流授業はこれで終了です。

長野県と岐阜県は隣同士ですが,地形や気候が大きく異なります。
また学生も,長野林大は寮生活で,アカデミーは,下宿や実家生活です。

いろいろな違いを感じながら,お互いの交流が深めたようです。
帰りは,長野林大のバスが早く着いたので,アカデミーの学生でお見送りをしました。

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アカデミーと長野林大の学生の皆さんお疲れ様でした。
また今回は,研修の主催者であります長野県林業労働財団には大変お世話になりました。
講師に来て頂いたイワフジ工業の皆様,長野林大の伊東先生にも大変お世話になりました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。