今年も「樹と木材を知る」の試験の季節がやってきました。エンジニア科の1年生は、前期の
間に実習で学んだ樹木の枝を前に、試験に挑みます。普通の試験問題は紙と鉛筆を使って机の
上で解きますが、この試験はひと味違うのです・・・。
ルールは簡単です。学生ホールの階段の上に並んだ86種類の樹木の枝の間を、解答用紙を手
に回ります。
枝には数字の書いてあるタグがついていますから、正しい植物名を回答用紙の番号の横に書き
込むだけ。50問以上正解で合格です。え? 36問は落としてもいいのかって??
いいことはありませんが、イチから50種類覚えるのは、相当大変なんですよ(試験問題の
枝を集めるのもひと苦労です)。合格ラインが50問以上ということです。
おっと、森林文化アカデミーの学生なら41番は間違えてはいけないですよね?
植物名をつぶやいたり、ヒントを口にしたら即失格です。みんな樹木をチェックする顔は真剣
そのもの。一言も発さずに観察しています。
枝の色や皮目も重要なヒントです |
切り口の匂いを手がかりに正解にたどり着・・・え? この樹匂いしたっけ??
匂いでわかるのか?! |
今回の最高点は、86問中80問でした。頑張りましたね。この調子で精進してください。
残念ながら不合格だった学生は、また修行して来年受験してください。
広葉樹林を施業するにも、広葉樹を植えるにも、まずは樹木の生態を知らなくてはなりません。
そのためには、名前がわからないことには、先に進むことができません。樹木の同定は大事な
基本なんですね。しっかり勉強して、日本の森林を守る若者に育って欲しいものです。
樹木の名前ひとつ憶えるのでも、森林文化アカデミーは実戦的!
実力をつけたい人は、ぜひ森林文化アカデミーへ!!