現場で起きてるんだ!!!!!!
踊る大走査線、青島刑事の名言の引用から本日のブログ始めさせていただきます。
さて、皆さん。
覚えていらっしゃるでしょうか??
あの、熱い冬の日を・・・
木匠塾に出かけ、苦楽を共にした仲間と再会し、そして再び強敵に挑んだあの日を・・・
詳しくは
木匠行きましょう!にて思い出していただけると幸いです。
そこで製作した、ギザギザ巨大なこの部材。
実はこれ、階段の「ささら桁」なのです。
ささら桁とは下図のように、階段の段板を両サイドまたは下部から支える部材です。

ギザギザですねー。
普通のところは、強度を持たせるために鋼板などでやることが多いこのささらを・・・
木でやってやろうじゃぁないかと!!!
しかも、螺旋階段にしてやろうじゃないかと!!!
そのような野望を叶えてくれた木匠から材を持ち帰り、予想外の厳つさと仕上がりの綺麗さに、満足な我々。
��度にわたる塗装作業を終え、組立作業に精を出します。

ドリルで下穴空けーの

インパクトで大きな螺子を締めーの
できたっ!!!!!!

んん!!!???
あぁぁ・・・
ここからは、毎度おなじみ、懺悔のコーナーです。
まずは実物の1/4模型をご覧ください。

左:正解
右:実際作ったもの
・・・下記のような螺旋階段を作りたかった我々。

左右でささらの長さも変わる上に、斜めに着地する、角度のある部材に取りつくささらは、ゆがんでいます。
ゆがんでいる、難しい、そんなささらを頭を悩ませて、一生懸命図面を書きました。
・・・そのゆがみを、ゆがませるところを間違えていました。
もう、本当に本当に本当に、確認ミスです。
何回も確認すべきタイミングがあったにもかかわらず、です。
それが・・・先輩方の卒業式の日に設定した、お披露目会へ向けて最後の追い込みに入っている今になり。
組立てて、壁に立てかけてみて・・・あれ??となったわけです。
ちなみに階段は2箇所あり、合計4本のささらがありますが。
夏に2本作ってあったやつこそは大丈夫だろうと確認してみましたが・・・同じずれが発見されました。
あれ、おかしいな。
真っ青になる、図面担当者たちの顔。
冬なのに、汗をかいているよ。
暑くないのに、じっとりした汗をかいているよ・・・。
レインボーブリッジ、閉鎖できませぇん!!!!!!
ならぬ
ささら階段、(このままだと)設置できませぇん!!!!!!!!!!

本来ならばどこがどうゆがむのか、深夜までに及ぶ、1/4模型による検討会の結果。
��本のうち、角度が緩やかな方の2本は微調整の上取り付け。
角度が急な方は・・・2本ともやり直しという結果になりました。
嗚呼・・・
確認する・相談をする・早めに動く
以上が我々に足りていないものである by堤
という名言(迷言)を生んだ今回のささら騒動。
夕飯も食べる暇もなく、0時過ぎてからのアイスの味はものすごく美味しく・・・すこししょっぱかったです。

今日ほど「まだ学生でよかった、自力建設でよかった」と思ったことはありません。
しかし、卒業検定前の貴重なお時間を削ってまでも手伝っていただいた木匠塾の皆様始め、お世話になった方々へは、到底足を向けては寝れません・・・。
とても重要なことを、身を持って学んだ、ささら大騒動でした。
記:山本(木造建築講座1年)